夜空に咲く僕たちの願い
あのときの衝撃はずっと忘れないだろう。
いや、違うな。
“忘れたくない”んだ。
渓斗を部屋に招き、俺はベッドに寝転んだ。
枕元に充電してあったゲーム機に電源を入れ、ゲームを始める。
最近発売されたRPGゲーム。
攻略本を買わないと敵はなかなか倒せないらしい。
毎回負けているけど毎日チャレンジしている。
「なぁ、おばさんは?」
「え?さぁ?今日は仕事休みみたいだけど、いないみたいだから買い物じゃねーの?さっきから何だよ。何で母さんのことばかり聞くわけ?」
「…別に理由はないけど。」
渓斗はこう言って俺の勉強机の前に立ちすくんだ。
俺は横目で渓斗の姿を追っていく。
やっぱり渓斗の様子がおかしい。
訪ねてきたときからそうだ。
母さんのことをやたら聞くし、挙動不審だし…
どうかしたのかな?
「これ、まだあったんだ」
そう言った渓斗の手にあったのは、家族写真だった。