夜空に咲く僕たちの願い


いくらでも弁解だって嘘だって言えたのに。
すると瑠花が俺の学ランの袖を強く握った。
ごくん、と生唾を飲んで平然を装おってみる。



「しょ…翔太こそこんなとこで何してんの?」




「何って…僕のバイト先ここだけど…」



翔太は“星屑ぽけっと”の看板を指差しながらさらりと言う。その瞬間、異常なくらいの熱が身体中を駆け巡った。
それが汗に代わり手や額から滲み出てくる。



「…そ…そうなんだ?あぁ、星がついてるもんな?」




「俊介くん、どうしたの?なんか変じゃない?」




「や…いつもと一緒だけど?」



「ふぅん。まぁいいや。僕もうすぐバイト始まるから行かなきゃ」




そう言って翔太はドアに手を掛ける。
もしこのまま店の中に入ったら満里奈と修平に遭遇するんじゃ…だめだ…それはマズイ。



俺は慌てて翔太の腕を掴む。




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