夜空に咲く僕たちの願い



12月下旬。
街はクリスマス前なのか賑わい始めていた。
店にはサンタクロースとトナカイの飾りものや、クリスマスソングを鳴らし、何をそんなに焦っているのかと思う。
クリスマスが過ぎたらお正月になり、日本はお祝い事が大好きなんだなと思った。



そんなある日の学校でのこと。休み時間、翔太とクリスマスのことについて話していた。
渓斗は図書館へ本を探しに行っている。
最近天体の新しい本が図書館に入ったらしい。
目を輝かせて教室を出ていった。


そういえば、翔太は満里奈とはあれからどうもなっていない。満里奈は相変わらず修平と付き合っているみたいだ。
このことを知っているのは俺と瑠花、翔太に渓斗だけ。
別に俺たちは誰かに喋ろうとは思わない。
恋愛は個人の自由だし、誰が誰を好きだろうがそんなの関係ないと思うから。



でもちょっとだけ翔太は可哀想だった。




< 256 / 406 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop