夜空に咲く僕たちの願い
人間は他人を真似したがる。
これは当たっている。
俺もそうだから。
そして瑠花もそうだ。
俺が食べたいと言ったフードを「瑠花も」と言って同じのを頼むのだ。
俺はそんな瑠花が好きだから気にしたりはしないけれど。
「俊介くん聞いてるの?」
「あっごめん。考え事してた。」
翔太の爪を見ていたら余分なことまで考えていたようだ。
頭の中にあった考え事を一体横に置いて本題に戻る。
…クリスマスね。
「俊介くんは何か予定あるの?」
「んーそうだなぁ…」
そう言って頭を掻きながら天井を見上げる。
真っ白な天井の先には無しかなかった。
「瑠花ちゃんと過ごすんでしょ?いいなぁ」
そう言って羨ましそうに俺を見つめる翔太。
いいかもしれないけど、俺たちにだって色々あるんですよ。