夜空に咲く僕たちの願い


少し前にクリスマスについて話し合ったとき、瑠花に「行きたい場所ある?」と聞いたら「夢の国」と言われた。
夢の国にはハロウィンのときに行ったばかり。
瑠花はどうやら夢の国が好きらしいのだ。
アトラクションに乗ってパレードを見て、写真を撮って食べ歩きをして。
そういうのが好きみたいだ。

俺はそれについて歩くだけ。

「ハロウィンのときに行ったのだからもういいじゃん」と言ったら逆ギレされた。


何度も謝って、好きなお菓子を買ってあげたら許してくれた。

何か俺って謝ってばっかりじゃないか?



クリスマス…夢の国でもいいと思うけどどうせなら二人きりでのんびり過ごしたい。




「瑠花は夢の国に行きたいらしいけど人すごそうじゃない?」




「まぁ確かに。でも二人ならそういうところでも楽しいんじゃないかな?」




「そうかなぁ…瑠花が行きたいなら行くけどどうせなら二人しか知らない場所に行きたいかも」





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