夜空に咲く僕たちの願い


後から分かったことなのだけれど。




「ちょっと来て」




「え?なに?」




すると瑠花は俺の腕を掴み歩き出した。
廊下に二人を残して瑠花の言われるがままついていく。
行き着いたのは誰もいない踊り場だった。
屋上に繋がるそこは普段あまり人がいない。
賑わうのはお昼休みのときくらいだ。


遠くで生徒たちの声が聞こえてくる。
薄い壁にそれらは跳ね返りどこまでも響いた。



「どうかした?」




瑠花の背中に言葉を投げると、くるりとこちらを向いて怒った表情をする瑠花。


何をそんなに怒っているの?
どうかした?やっぱり俺が原因?




「瑠花が怒ってる理由分かる?」




「さ…さぁ?瑠花と話したくて教室行ったら瑠花がいなかったから満里奈と話してたんだよ?」




「トイレに行ってたんだもん。って怒ってる理由分からないの?本当に?」




うん、本当に分かりません。
だって鈍感少年ですから。





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