夜空に咲く僕たちの願い


そんな光景を見ていた翔太が俺に近づいてきてこう言った。
硬直状態だった俺は翔太のそんな声すら聞こえていなかった。

なぜ?
腕を掴んだだけなのに。
あんな大声出されたのは初めての経験。
渓斗と喧嘩してもお互い口を聞かないだけで怒鳴り合ったりはしたことなかった。

なのに…今日は違った。


渓斗の睨み付ける顔が怖かった。



「…なんだよ…渓斗のやつ…」



意味が分からない。
なぜあんなことをされたのか。ただ渓斗と帰りたかっただけなのに。


俺は翔太と一言も会話をせずにカバンを取った。




「俊介くん喧嘩はやめようよ。みんな仲良く平和が一番!でしょ?」



能天気な翔太の性格が今、この状態では腹が立った。
何も言わないで欲しい。
これは俺と渓斗の問題なのだから他人は首を突っ込まないでくれ。


俺は溜め息を漏らし席を立つ。



「頭冷やすために帰るわ。じゃあな」




俺はイライラしながら教室を飛び出た。





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