夜空に咲く僕たちの願い
伸ばした手を引っ込め、渓斗に近づいた。
すると渓斗は俺の顔を見て呆れたように笑ってみせた。
どうせ今の俺の顔が真っ赤だから笑ってるんだろ。
そのくらい自分でも分かるよ。だって体熱いし。
「えっと俊介が瑠花に近づくときくらい?俊介、ぜんぜん気づかないからさ。ここから見学してた。」
「そんな前からかよ…」
満面な笑みを向ける渓斗に何も言えない自分がいた。
そこから見られていたなら何を言っても無駄な気がしたから。
渓斗ならしょうがない。
見られても平気な人だから。
さすがに母さんに見られたら終わりだけど。
「でもさ、そろそろ瑠花に言ったら?自分の気持ち」
「ばっばか!瑠花に聞こえたらどうすんだよ!!それに…」
「それに?」
俺はベッドに座り、溜め息をひとつ溢した。
素直に言えたらとっくに言ってるよ。
母さんのあの言葉さえなければ。
「瑠花はきっと俺を選んではくれないと思うから…」