悪夢




誰もいないはずの





トイレがかすかに開いた










俺は、恐怖で体が動かなくなる








金縛り…








ア、アイツがくる…





俺は、夢なのか現実なのか分からずに動かない体の代わりに頭をフル回転させる






ギィィィィ…





トイレは徐々に開き


動かすことのできない体で更に恐怖がつのる







『僕は…











君の…………






見方だよ。』





と聞き覚えのある言葉と声が聞えた





誰もいないはずの



トイレから




額に血を流したアイツが






ゆっくりと出てきた






俺は恐怖でそらすことのできない目と動かない体を必死でもがくができない




アイツは俺を見つけると




不気味な笑みでまた笑う







アイツは俺に近づきながらあの言葉を繰り返す







動かけない俺にアイツは




すぐに追い付き、





アイツは俺の目の前にいた






ニヤリと笑いながら




アイツは





『迎えに来たよ』




と不気味な笑みで笑いながら俺の首に手をやる





氷のように冷たい手は
俺の首を徐々にキツく






締める






俺は殺される





アイツの
道連れだ…






意識が遠退く俺に


アイツは





『僕は君の見方だよ』





そういい俺は意識を失った







意識を失っても、脳裏に、


アイツが言った





言葉が





何度も




繰り返し聞こえる














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