眼鏡ッ仔と女装王子☆


AM 11:47 到着


ホントなら11時に楽屋入りだけど、あんまり気にしない


「おそーい 明日歌」


「ごめん、麗兄
最近調子どう?」


「ん? 凄く調子良いよ♪だから、明日ぐらいには冷華と久しぶりに学校行こうと思ってるんだ☆」

「…へェ~ うらやましい」


「てかさ…本当最近
冷華に似てきたね」


「…。」


意地悪な笑顔で俺を見てるのが…


本名:
如月 麗夜(キサラギ レイヤ)
芸名:零(ゼロ)
って言う、オレと同じ事務所のトップモデル…同性の俺からしても、ホントに整った綺麗な顔をしてると思う。
まぁ性格に難ありだけど…
ちなみに、そんな麗夜は俺と違って普通に“男”として仕事をしてる


「フフ♪怒んないで?
明日歌はさ、冷華に会いたい?」


一段と意地悪な笑顔で聞いてきた…


人を追い詰めて楽しんでる所、俺とチョー似てる…


だから、言いかえそうと思った時…


「2人とも、
さっさと衣装に着替えてくんないかな? 2人してウチのトップモデルなのに、サボり魔だし遅刻魔だからホント困るんだよね?」


振り返ると事務所の社長が腕を組んでドアにもたれて立っていた


社長の口は笑ってるけど、目はスゴい俺達を威嚇してる…


「はーい!ごめんなさい」

「…はい」


俺と麗兄は社長に返事をして、メイク室に行った

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