眼鏡ッ仔と女装王子☆


むかし…
まだ明日歌と居た頃
明日歌と遊ぼうと思って探してたら明日歌の声がきこえた

「冷華と付き合ってるの?」


「え!普通にあり得ないんだけど…」


その頃凄く悲しかった
だって…毎日 明日歌は私に“すき”って言ってたから…


そんな昔の事を思い出しながら私はお気に入りの屋上でお昼を食べてる


屋上の鍵を管理してるのは生徒会長


その生徒会長は幼なじみで数少ない芸能事務に所属してない生徒
苑澤 雷(ソノザワ ライ)♂


だから私は雷クンに我がまま言って合鍵を作って貰った



雷クンは1年生の時に生徒会に入って現在2年では異例の生徒会長になった


見た目はちょっとチャラいけど
頭が良くて 思った事はどんな相手でも隠さずに言う優しくって素直な人、だから雷クンには自分らしく居れる


だけど麗夜とか明日歌は優しいけど、大事な事を言ってくれない…


「れー?」


急に名前を呼ばれたせいで食べ掛けの卵焼きを落としてしまった…


私の事を“れー”って呼ぶのは雷くんだけ


雷くんは横に座ってお弁当の中を覗いてきた

「それ 麗夜の手作り弁当?」


コクっと頷くと


「まぢで!!アイツもよくやるねー」


って言いながら私の唐揚げを取った

「あっ…食べたかったのに…」


「ごめん ごめん♪
じゃあお礼にコレあげるから許して?」


と言って雷くんはシューマイをお弁当に入れてくれた


「ありがとう♪
で…なにかあったの?」

「あ~忘れてた!!
麗夜と懐かしい明日歌クンがれーの事めちゃくちゃ探してたよ」


…!!!



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