月・影
すると、弾は爆音と共にその女の子に向かって飛んでいった。




しかし、その弾は女の子に弾かれ、傷一つ与える事はできなかった。




光はその場に崩れ落ちる。




―街は目の前だ。もう方法は一つしかない。




丈も同じ事を考えてるようで、目を見合わせた。




光は、立ち上がった。




光と丈は同時に街のほうへと走り出した。




「なっ、血迷ったの? 無駄よ。」




その女の子はもう一度、黄色い閃光を投げた。




それでも、二人は後ろを振り向かず街へと走り続けた。




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