三階小児病棟・FINAL(5歳の初恋)
―まー君のラブレター―
あれから2日が過ぎた。
まー君は再び目を開ける事はなかった。
まー君が最後に生きた証を、書き残したのが、最初で最後の“花子”へのラブレターである。
『はなこへ…
おなかのばいきん、いなくなったら
ごはんいっぱい、いっぱいたべて
はやくおおきくなって、
はなこよりおおきくなるんだ
そしたら、はなこおおよめさんにしてやる!
それまでまっててね…』
―完―