誘拐 ―おまえに決めた―

「あんな男のこと俺が忘れさせてやる。マイの身体の全てを俺で上書きしたい」

と言いながら、少し泣いているように見えた。




気持ちが通じていると同じ行為でも全然違う。

虜になってしまいそうだった。

リクの全てに。




何度肌を触れ合っても足りない気がした。

リクの髪も腕も背中も全てが愛しい。

リクをもっともっと近くに感じたい。



リクもまた何度も何度も私を求め、私もまたそれに応えた。

それが嬉しかった。


< 221 / 225 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop