誘拐 ―おまえに決めた―

リクがドアを閉め出ていく。


バタン、と小さな音を立てて。





私はまた1人になる。


いや、絶望と希望も一緒に。




そして、何度も記憶が交差する。



時々、何が本当にあったことで、

何が夢なのかが分からなくなる。



嫌なこともいいことも封印して生きてきたから。



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