天国への階段 ―いじめ―



「食えよ!」
 


英子の声が突き刺さる。
ヤメテ。ウルサイ。ヤメテ。



「亜未がせっかくよそってあげたのに、その好意を踏みにじるの? 
ひどぉーい」



「サイテー」



「はやく食えよ!」
 



いきなりガシッと頭を掴まれたと思うと、顔をシチューの皿に突っこまれた。
 


フザケンナ! 
シネ。シネ。シネ。シネ……。
 



ひたすらそう思うけれど、声を発せられない。
自分にいら立つ。




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