天国への階段 ―いじめ―
「麗子…………。
麗子も、あたしとおんなじなんだよ。
心が独りなの……。
本当はまわりに、自分を愛してくれる人がいたのに、気づけないだけなんだよ……」
麗子が鼻をすすりながら、キッとあたしを睨む。
「同情なんかしないでっ!
あんたなんかにお説教されたくないわよ!!!
あんたには母親も相島まりあもいるじゃない!!!!!!
あたしが奪おうとしたって、結局独りになんかなんなかったじゃない!!!!!!
そんな奴にあたしのなにがわかるっていうの!?
あたしみたいなのを独りっていうのよ………!」