19の夏~私の愛した殺人鬼~
☆☆☆
「ネコ! いい加減にしやがらねぇかっ!!」
冬我はシャワールームのドアを壊れるほどにノックしながら、中にいるネコへと怒鳴りつけた。
額に血管を浮かびあがらせ真っ赤な顔をして、さっきからずっと怒鳴り続けているのだ。
「出てきやがれってんだよ! オメェが働かなきゃ誰が働くんだ!
真っ先に餓死すんのはテメェだぞ!!」
シャワールームの壁は薄い。
冬我の声が聞こえないわけがないのだ。
しかし、ネコは完全に無視している。
朝起きて汗を流しに行ってから、もう3時間は出てこない。