君がいるから
そんなものだと踏まえたからである。
キュウは水瓶の中ををジッと覗き込み、心に誓ったのだった。

この子も一人ぼっち僕も一人ぼっち。

仲良く友達になれるかも。

こうしてキュウは神様の特別な好意により人間界の素性を知る事が出来た。
神様の特別な好意により人間界を覗けたキュウに異変が起こった。

もう一度・・・もう一度あの娘の様子を見たい。

キュウは同じ一人ぼっちの娘がどうしても気になるのでした。

一人ぼっちがどれだけ寂しいか知るキュウにとって、初めて気になる存在だったのです。


あの日から一週間の時間が過ぎた。

キュウは居ても立ってもいれずに神様に水瓶を覗かせてくれる様にお願いをした。

でも神様の返事はNOだった。

キュウがこれ以上人間界を気になると一人前の天使になる為に受ける試練が伸びると思ったからである。

しょんぼりしながら神殿を出るキュウ。

とても悲しみました。声を押し殺し肩を揺らしながら沢山泣いたのでした。

すると何処からともなく優しい声で

おいでなさい。　　　キュウ、こっちへおいでなさい。

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