【続】幼なじみは俺様王子。




携帯の運勢占いは、★一つもない。


しかも、

『避けたいハプニングが立て続けに勃発しそう!気をつけてね』


まんま当たってるし……


携帯をパタンと閉じて、机に突っ伏す。


気をつけてね、だなんて言われても、どう気をつけろってのよ……。


「ほ~のか」


名前を呼ばれて顔を上げると、そこには心配そうにあたしの顔を覗き込むあーちゃんの姿があった。


「……あれ? あーちゃん?」


今は授業中だったはず……


不思議に思って辺りを見渡すと、みんなお弁当を広げてランチタイムを満喫している真っ最中であることに気がついた。


「どういうこと?……みたいな顔してるけど、もうお昼よ?」


「ご飯食べましょ」と、あたしと向かい合わせになるようにあーちゃん机をくっつけた。


食堂で購入した様子の袋を漁って、あたしにメロンパンと牛乳を差し出す。


「ツケってことで♪」


「……あ、ありがとう」


そう言えばあたし、今日お弁当持ってくるの忘れたんだった……




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