【続】幼なじみは俺様王子。
柚月サンは幼なじみで、楓にとって“特別”だというのはわかってる。
だけど……怖いんだ。
楓が柚月サンの元に行っちゃう気がして……。
楓の本当の気持ちがわからない。
楓の瞳に映るのは、柚月サンとあたし、どっちなの?
楓を見上げて、あたしは唇を噛み締めた。
ーー翌日の放課後。
「はぁ……」
あたしは深いため息をついてテーブルに突っ伏した。
結局、コンテストでやることも、自分の気持ちにも整理できないまま。
文化祭を明日に控え、学校中は文化祭モード全快。
相変わらず柚月サンは楓にべったり。
このままじゃ、勝負はついてるも同然だよぉ……。