髪少女





私は静かに席に着き、授業の準備をしていた。




そのときだったんだ。




私の心が壊れ始めたのは―――…。





「未結ってさー、自己中じゃない?」





ベランダにいた夕菜が突然、大声でそう言った。




私が…自己中…?




そんなふうにしたつもりはない。





「わかるー!
未結調子乗ってんだよ、むかつくー」





わざわざ私に聞こえるように言ってるとしか思えない…。





< 7 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop