春夏秋冬
「言ってくれればお祝いしたのに…」
何故か残念そうな桜さん。
「そんなんいいですよ。今時誕生日を祝ってもらっても嬉しくないですし」
子供の頃は誕生日が近付いてくると、大人に近付けるようで嬉しかった。でも二十歳を過ぎてから嬉しいとは思わなくなった。また一つ歳を取ったと思うだけで、それをいつきに言ったら「年寄りみたい」とかなり笑われた。
「桜さんは嬉しいですか?」
「嬉しいわよ。何歳になっても、自分の生まれた日を祝ってくれるのはとても嬉しい。それに誕生日は色んな人に感謝する日でもあると思う」
「感謝?」
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