春夏秋冬


大学の授業が終わりいつきとファミレスでご飯を食べた後、綾さん達と待ち合わせ場所の駅に向かった。
駅に着くともう綾さん達は先に来ていた。
「綾さん!」
「お疲れ」
「へへー」
いつきは姿を見た途端駆け出し、綾さんに抱き着く。よほど会えたのが嬉しいらしい。
「優も久しぶりだねー」
「元気にしてた?」
「はい」
美佐さんと早紀さんに挨拶する。綾さんに美佐さんに早紀さん。三人共かなりの美人だ。
と、美人の一人美佐さんが優の頭に手を置き、ニッと笑う。
「相変わらずイケメンだねー」
「会う度にそれ言うの止めてもらえます?」
美佐さんの手を払いながら言う。好きでこんな顔に生まれたんじゃない。
「ねえ綾さん、どこに遊びに行くの?」
綾さんの腕を取り、甘えっぱなしのいつきが聞く。
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