ロールプレーイング17
僚介の声のするほうをたどって見ると、そこにはおんボロの定食屋がたっていた。紺色の色あせたのれんには〝和み〟と書いてある。ここ?
 冗談だろ?こんな潰れかけた店、、、。その店を目の前にして僕はかなり戸惑った。僕は普段軽く飯を食うのに使ってる店といったら、やっぱりマックかコンビニ限定だったし、今回だってファーストフードかなんかに行くもんだろうと思っていたから、その店のビジュアルからして、僕の人生には無縁の店と、僕はこの時点でそう決め付けていた。
やっぱりコンビニかマックにでも行かないか?そう言おうと喉まで出掛かったけど、さっき僕が出した答えはYes゜だったしどこかで僚介と一緒だったらって気持ちもあって、今回ばかりは僚介の誘いを甘んじて受け入れることにした。

 僚介は、店のカラカラと音のする横開きの扉をスライドさせて開くと、トロトロ歩いて近ずく僕の片に手をやり僕を中へとエスコートした。
 
 店の中には、僕たち二人しか客はいなく、薄暗くて、しみったれてて、何十年もこのままなんだろうなって僕は思った。僚介は四つしかないテーブルの一番奥のテーブルにつき、タバコに火をつけた。僕はしかたなく、僚介の向かいの席に付き、横の椅子に鞄をおいた。
「いらっしゃい。」
 中から婆さんが顔を出した。
「あら、僚ちゃんいらしゃい。お友達連れてきてくれたのかい?こんにちは、いらっしゃい。」
 そう言って婆さんは、僕に微笑みかけた。僕は仕方なしに社交辞令で会釈を返した。
「ハジメって言うんだ、漢字の一って書いて。」
僚介は婆さんに、僕のことを紹介をした。
「ここのカツ丼は、ウマいんだ天下一品て言うやつだな、一度食ったらやみつきになること間違いなしだぜ。カレーライスの味も捨てがたいけどな。」
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