ちよこれいと
本来白いであろうその紙は、夕陽の色に染まり淡いオレンジ色になっている。
そんなオレンジ色の上に書かれた言葉。
「好、き」
言葉にだしてから、ハッと気づいてその紙をひったくるように奏悟の手から奪い取った。
ドキドキというよりドクドクと心臓が鳴る。
「それ、夏海の字。」
いつの間に自転車を降りたのか、向き合うようにあたしの前に立つ奏悟。
言葉を発するのも、目を合わせるのもできなくて、ただ、フルフルと首を横に振った。
「夏海の字を俺が
見間違えるワケねー。」
追い討ちをかけるように放たれたその言葉にあたしは神様を心底呪った。