禁断の恋。~教師×生徒~
「そー・・か。ありがとな。」


「ううん!ごめんね。」


「いや大丈夫。・・・じゃーな・・。」


「うん・・・。声・・聞かせてくれてありがとう。」


「ああ。おれもありがと。じゃ。」



「プツッ・・・ツーツーツーツーツー。」


携帯の切れた音がやけに虚しく聞こえる。



あたし。最低な事してしまったのかもしれない。



井上の立場になってみなよ。



井上は好きでいてくれるのに。



あたしは偽りの好きで返すなんて。



あまりにも最低だよ。



利用してるだけじゃん。



純粋な井上を。



あたしが本浦の気持ちを隠すためだけに。



ほんと、何やってんだろう。あたし。



自分の気持ちごまかして。



絢奈に嘘ついて。



井上を利用して。
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