先生!恋ってなんですか?!

揺れてる・・・?



「ふはぁ~!!」


私は、さっきのことを忘れられないでいた。

もし、今直ぴーにあったらどうしよう・・・。どんな顔していいかわからない・・・。


その時、私の体が宙に浮いた。

「きゃっ!は、離して!だ、誰??!」

私が、暴れたからか、その人は私を地面に降ろしてくれた。

私が、その人を見ると、翔だった。

「ひどいよな~そんなに彼氏に向かって怒んなくてもいいんじゃない?」

翔は、悲しそうな目で私を見つめてた。

「翔・・・ごめん・・・でもいきなりだったからビックリした」

「まぁ・・・いいけど?気にしてない!」


翔は、あの最高の笑顔で私の腕を掴んで、「季穂♪帰ろっ!」こう言って、走り出した。
私は最高に嬉しくて・・・そのまま帰ろうとした。

一秒でも翔と一緒にいたいって思ったから。

でも・・・私の頭には翔以外の人物の顔が出てきていた。

どうして出てきてしまうんだろう・・・。このまま、翔と一緒に帰ればすむ話なのに・・・。

そう思ったのに、私は、大好きな大好きな翔の腕を離して、止まってしまった。

そんな私を見て翔は・・・「どうした?具合悪い?」なんて・・・優しい言葉をかけてくれた。

「翔・・・ごめん!用事思い出した!先に帰ってて!!!」

「えっ?!き、季穂??!」

私は、翔の言葉も聞かないで、走り出していた。


どうして出てきてしまったんだろう。

私の頭には翔じゃなくて・・・直ぴーの顔しか出てきてなかった。

あんなことがあったのに・・・今すぐに直ぴーに会いたくて・・・。あの最後の直ぴーの言葉の意味を知りたくて・・・。

私は、相談室までダッシュで走った。

一回の玄関からのダッシュだったから、相談室に着く頃には息が切れていた。


コンコンッ

「失礼します」

私が中に入ると、直ぴーが可愛い顔して寝ていた。

今にも、コーヒーカップが倒れそうで私は、直ぴーのとことに慌てて行って、コーヒーカップを直そうとした。

「きゃっ!」

また誰かが、私に後ろから抱き付いてきた。

「季穂・・・いい香りする♪」

「直ぴー?!起きてたの?」

「うん♪まさか季穂が戻って来るなんて思ってなかった」
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