僕等の透明な夏
▼小屋と男の子

―ふわっ

何かが顔の前を通り過ぎた。

それは夢に出てきた7色の蝶々だった。

『あっ!』

「な、何?」

姫乃も一緒に窓から顔を覗かせた。

「誰かいたの?」

―コンコンッ

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