僕等の透明な夏

ノックの後、勇介が部屋に入ってきた。

「西瓜切ったけど…」
『ごめん!ちょっと散歩行ってくる!』

あたしは急いで外に出た。

なんとなく、今追い掛けなくちゃいけないような気がした。

あまりに慌てていたので、姫乃の靴を間違えて履いてきた。
それに踵の部分はつぶして履いている。

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