僕等の透明な夏
▼お弁当

―「小夏!」

『ん?』

小屋に行こうと、玄関で靴を履くあたしを勇介は呼び止めた。

『何?』

「今日さ、4人で海行こうって言ってるんだけど…行ける?」

勇介は様子を伺うようにじっとあたしを見つめた。

『…今日…』

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