♂GAME♀
【落ちたね】
落ちた?
落ちたって、まさか私の事!?
こんなッ、
こんな可愛くて綺麗で、スタイル抜群の私を!?
って、ごめん。
かなり言い過ぎた……
でも、初対面の女の子にそれって無くない!?
『あんた、本当にホスト!? 女の扱い、超悪いんだけど』
人差し指を痛いぐらいに真っ直ぐ伸ばし、咲耶の顔を指差す。
『本当は、輝が辞めてラッキーとか思ってんでしょ? あんたじゃ絶対輝に勝てないし』
この動じない顔。
人を人とも思ってない目。
マジ、腹立つんですけど!
『綾香。 もうそれくらいにしとけよ』
と突然、輝がスッと前に立って止めに入った。
甘いよ。
それで止まるわけないじゃん。
むしろ、輝が怒ってないのが不思議なくらいよ!
『何も知らないみたいだね、君は』
何を言われても冷静に話す咲耶に、怒りは余計にヒートアップ。
自分だって何も知らないくせに。
輝がどんな人か……
魚屋とか八百屋とか。
子供達にも人気なの、あんたは知らないんでしょう?
確かに私はホストの輝を知らないけど、飾らない素の輝を知ってる。
本名だって、誕生日だって知らないけど……
輝が優しい人だって、ちゃんと知ってるよ。
『咲耶も一々、綾香に突っ掛かんなって』
お互いに火花を散らす私達の間に、思い切り呆れたような顔で割ってはいる輝。
『ほら、帰るよ』
私の手を掴んで、歩き出す。
なによ。
何で怒らないのよ。
勝手に怒ってる私が馬鹿みたいじゃない……
落ちた?
落ちたって、まさか私の事!?
こんなッ、
こんな可愛くて綺麗で、スタイル抜群の私を!?
って、ごめん。
かなり言い過ぎた……
でも、初対面の女の子にそれって無くない!?
『あんた、本当にホスト!? 女の扱い、超悪いんだけど』
人差し指を痛いぐらいに真っ直ぐ伸ばし、咲耶の顔を指差す。
『本当は、輝が辞めてラッキーとか思ってんでしょ? あんたじゃ絶対輝に勝てないし』
この動じない顔。
人を人とも思ってない目。
マジ、腹立つんですけど!
『綾香。 もうそれくらいにしとけよ』
と突然、輝がスッと前に立って止めに入った。
甘いよ。
それで止まるわけないじゃん。
むしろ、輝が怒ってないのが不思議なくらいよ!
『何も知らないみたいだね、君は』
何を言われても冷静に話す咲耶に、怒りは余計にヒートアップ。
自分だって何も知らないくせに。
輝がどんな人か……
魚屋とか八百屋とか。
子供達にも人気なの、あんたは知らないんでしょう?
確かに私はホストの輝を知らないけど、飾らない素の輝を知ってる。
本名だって、誕生日だって知らないけど……
輝が優しい人だって、ちゃんと知ってるよ。
『咲耶も一々、綾香に突っ掛かんなって』
お互いに火花を散らす私達の間に、思い切り呆れたような顔で割ってはいる輝。
『ほら、帰るよ』
私の手を掴んで、歩き出す。
なによ。
何で怒らないのよ。
勝手に怒ってる私が馬鹿みたいじゃない……