♂GAME♀
いつかまた来る予定だったけど、まさかこんなに早く来るなんて思ってもみなかった。
今回は、少しおとなしめな格好にしたんだからね?
キャバっぽくないように!
『いらっしゃいませ、綾香ちゃん』
Bitter Sweetの扉を開けた時、一番に出てきたのは、前回会ったホスト。
輝の後輩とかいう、あの人だった。
ちゃんと名前覚えてるんだなぁと関心しながら、店内に視線を移す。
『今日、咲耶いる?』
とか聞きながら、最奥にいる奴を発見。
またあのチャラい着こなしで、マダム(?)を持て成していた。
『今、お呼びしますんで…… こちらへ』
咲耶のすぐ傍を通って席に案内されるけど、向こうは全く気付く様子もない。
こっちもあまりお金ないし、早く済ませたいんだけどなぁ……
しかもアウトレットで輝に借りたお金も返してないしね……
『お待たせしました。 綾香ちゃん、だっけ?』
しばらくして席に咲耶が到着。
優しそうな笑みを見せて、隣に座る。
『初めましてだよね? 前は僕が留守だったから……』
「何か飲む?」なんて。
手際よく接客されると、調子狂う。
もしかしてこいつ。
私の事、覚えてないの?
『……輝の事。 聞きに来たんだけど』
覚えてなくってもいいけどね。
私は私の用を済ますだけだし。
『輝……?って、君は昼間、駅で会った……』
『本気で気付いてなかったんかい!』
『はは。 女の子は皆、似てるからね』
にっこりと笑う笑顔は、決してイケてないわけじゃないのに。
何でか苦手だ。
輝とは、ちょっと違うタイプのホストだからかな……
『輝の事を聞きに来たって事は、君もゲームをしてるって事かな?』
『……え?』
何で、ゲームの事を……
『いいよ。 輝の事を教えてあげる』
こいつ、一体……
今回は、少しおとなしめな格好にしたんだからね?
キャバっぽくないように!
『いらっしゃいませ、綾香ちゃん』
Bitter Sweetの扉を開けた時、一番に出てきたのは、前回会ったホスト。
輝の後輩とかいう、あの人だった。
ちゃんと名前覚えてるんだなぁと関心しながら、店内に視線を移す。
『今日、咲耶いる?』
とか聞きながら、最奥にいる奴を発見。
またあのチャラい着こなしで、マダム(?)を持て成していた。
『今、お呼びしますんで…… こちらへ』
咲耶のすぐ傍を通って席に案内されるけど、向こうは全く気付く様子もない。
こっちもあまりお金ないし、早く済ませたいんだけどなぁ……
しかもアウトレットで輝に借りたお金も返してないしね……
『お待たせしました。 綾香ちゃん、だっけ?』
しばらくして席に咲耶が到着。
優しそうな笑みを見せて、隣に座る。
『初めましてだよね? 前は僕が留守だったから……』
「何か飲む?」なんて。
手際よく接客されると、調子狂う。
もしかしてこいつ。
私の事、覚えてないの?
『……輝の事。 聞きに来たんだけど』
覚えてなくってもいいけどね。
私は私の用を済ますだけだし。
『輝……?って、君は昼間、駅で会った……』
『本気で気付いてなかったんかい!』
『はは。 女の子は皆、似てるからね』
にっこりと笑う笑顔は、決してイケてないわけじゃないのに。
何でか苦手だ。
輝とは、ちょっと違うタイプのホストだからかな……
『輝の事を聞きに来たって事は、君もゲームをしてるって事かな?』
『……え?』
何で、ゲームの事を……
『いいよ。 輝の事を教えてあげる』
こいつ、一体……