ボクは誰?

数日後

史佳は大貴とのことを、

電話やメールで報告してくる。


「よかったじゃん。」


そう言ってる気持ちとは裏腹に、

ボクの心は苦しくなってくる。



誰か、

助けて。

ボクは、

史佳が好きなんだ。

こんなにも愛しているんだ。

史佳。

初めてキミを、

好きだと気づいてから、

ボクはいつも、

この気持ちを伝えたかった。

何度伝えようと思ったことか。

でも伝えたらダメなんだ。

伝えたら、

史佳との友情が、

壊れてしまう。

史佳を失うのが、

すごく怖かった。

史佳のそばに、

いられなくなるのが、

すごくすごく怖かったんだ。

だからボクは、

この気持ちを、

封印することにした。


でも、

苦しいよ。




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