ボクは誰?
読書に没頭していたら、

懲りずに『奴』がやってきた。


「ボクちゃん。カラオケの人数を増やしたいから、一緒に行こうよ。」


「しつこいなー。ボクは行かねーって言ったろ?」


「ボクちゃんがいると、超おもしろいし。」


「ボクはおもしろくもねーよ。」


「なんでボクちゃんは、そんなに冷たいの?」


「は?何言ってんだ?」


「マジ、ボクちゃんといると楽しいし。」


「ボクは行かねーったら行かねー。諦めろよ。」


ここまで言ったのに、

まだ『奴』は引き下がらない。

ほんっと、

しつっこい!



そしたら、

『奴』が意外な言葉を言った。



< 129 / 406 >

この作品をシェア

pagetop