ボクは誰?
「絵美ね、ボクちゃんが超お気にでさ。ついからかっちゃうんだよねー。でもマジ、ボクちゃんといると楽しいし。だから一緒に行こ?」


ボクチャンガチョウオキニ…。

ボクチャントイルトタノシイ…。


何だか頭が混乱してきた。

絵美(奴)は、

本気で言っているんだろうか?


ダメだ。

わかんねー。

絵美の言葉を、

どこまで信じたらいいのか、

全くわかんねー。


「ごめん。マジでボク、今日は用事があるんだ。」


「超がっかりー。じゃあ次は来てよ。」


やっと諦めたらしい。



もちろん、

用事があるなんて嘘。



一人でいるのは、

すごく淋しいけれど、

無理に付き合って、

疲れるよりはまし。



でも、



なぜボクの心が、

こんなにも寒いんだろう?

なぜポッカリと、

大きな穴が開いているんだろう?



すきま風が、

ボクの心にある大きな穴を、

通り抜けていく。



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