ボクは誰?
「なんだ。あいつら、別のクラスだったっけ?一緒だったのか?」


「いや、偶然会っただけ。」


「ふーん。」


「ところで雅史は?」


「まだ来てねーの?」


「ああ。」


「ったく。雅史が誘ったくせにおせーなー。」


夏の日差しがジリジリと暑い。

吹き出る汗を拭きながら、

晃とボクは駅前で待っていた。


「しっかし、高橋ってスカート履かねーの?」


「スカート嫌いだし。」


「何だか一緒にいると、女子って気がしねーんだよなー。(笑)」


そう言いながら晃が笑った。

ボクも、

雅史や晃と話していると、

ボクが『女子』だということを、

忘れていられる。



しかし遅い。

雅史は何をやっているんだ?


「雅史が来るまで、そこのコンビニでアイス買って食うか!」


「そうだな。」


晃の提案で、

二人でコンビニに入った。


中はエアコンが効いて涼しい。



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