ボクは誰?
「史佳!」


「有希…。」


突然、

史佳はボクの胸に、

飛び込んできた。

そして号泣していた。

ボクは、

何も聞かず、

何も言わず、

ただただ、

史佳を抱きしめていた。



史佳が落ち着くまで、

このままでいよう。

史佳は、

ボクのそばにいると、

落ち着くかい?

ボクと一緒にいていいの?

ボクは、

史佳を今でも愛している。

愛しい史佳のためなら、

ボクは何でもできるんだ。

何でも捨てられるんだ。



もし、

史佳が病気になったなら、

ボクの体と交換しよう。

もし、

史佳がボクを、

『嫌い』と言うのなら、

ボクは、

永遠に史佳の前から消えよう。

もし、

史佳に、

『命を捨てて』と頼まれたら、

ボクは、

潔く死のう。




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