ボクは誰?

大貴と会う

翌日、

ボクは早速大貴にメールした。


『話がある。図書館の前に1時に約束な。』


有無を言わせないメール。

大貴の予定はどうでもいい。

とにかく話す必要がある。


ボクは1時に図書館へ行った。

史佳も行きたがっていたが、

ボクはそれを断った。


「大丈夫。ボクが大貴に話をしてくるだけだから、ボクの家で待ってて。」


「うん、わかった。」


心なしか元気がない史佳。

史佳の心は今、

不安でいっぱいなのだろう。


「ボクがついているから。ボクが史佳の不安を取り除くから。ボクはいつでもそばにいるから。だから安心して?」


「有希、ありがとう。」


そして史佳を留守番させて、

大貴に会うために出かけた。



外はすごく暑い。

でも暑さを感じるのは、

真夏の太陽のせいだけじゃない。

大貴への怒りも、

含まれていると思う。



しばらく待っていたら、

大貴がやってきた。




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