ボクは誰?
「雅史もなかなかいい奴だったろ?」


「うん。そうだね。二人とも楽しい人だった。」


「うん。ボクのクラスで、今までボクを『ボクちゃん』と呼ばなかった二人なんだ。」


「そうなんだ。」


「うん。」


なぜか沈黙が続く。

それだけじゃない。




ボクの中にある、

この不安は何だろう?



誰かに対する不安なんだろうか?

何かに対する不安なんだろうか?


治療のことだったら、

今は不安はないはず。

まだまだ先の話だし。



じゃあ、

何の不安?







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