ボクは誰?
「しかし、何で史佳はお見舞いに来なかったんだろう?」


「…」


「帰ったら、史佳とたくさんおしゃべりしよう!」


お母さんは無言のままだった。


「ただいまー。ああ、やっぱり我が家っていいなー。」


まだ傷口が痛かったから、

ゆっくり階段を上がった。


「史佳ー!ただいまー!…って、まだ学校か。(笑)」


ひとりごとを言いながら、

ボクは自分の部屋に入った。





!!!


「嘘だろ?」





史佳の荷物が、



全くなかった。




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