不器用なシタゴコロ




「“2sbBのモモ”じゃなくて。
“とーや”で落とすって…。
お前自分で言ったんだろ?」









………え……?





一瞬にして頭の中になにもなくなった。





「ちょっ…!!ミズキくん!!」

「なに?俺間違ったコト言ってないよ?」






―“2sbBのモモ”じゃなくて
“とーや”で落とす。―






…心臓が。

100メートルを全力疾走したあとのようにバクバクしてる。





聞くのが怖い。

ミズキクンの言った言葉の後ろ側にある“何か”は。

私にとっていい話じゃないことだけは。

第六感が感じてる。





聞きたくないのに。

言葉は否応なしに耳に入ってくる。





「何もなかったってコトは。
“賭け”は俺らの勝ち、でいいんだな」





ミズキクンの少し冷めた声が。

耳を通り抜けた。



 

< 204 / 340 >

この作品をシェア

pagetop