不器用なシタゴコロ
「“2sbBのモモ”じゃなくて。
“とーや”で落とすって…。
お前自分で言ったんだろ?」
………え……?
一瞬にして頭の中になにもなくなった。
「ちょっ…!!ミズキくん!!」
「なに?俺間違ったコト言ってないよ?」
―“2sbBのモモ”じゃなくて
“とーや”で落とす。―
…心臓が。
100メートルを全力疾走したあとのようにバクバクしてる。
聞くのが怖い。
ミズキクンの言った言葉の後ろ側にある“何か”は。
私にとっていい話じゃないことだけは。
第六感が感じてる。
聞きたくないのに。
言葉は否応なしに耳に入ってくる。
「何もなかったってコトは。
“賭け”は俺らの勝ち、でいいんだな」
ミズキクンの少し冷めた声が。
耳を通り抜けた。