不器用なシタゴコロ

「で?どうだった?」

「…なにが?」

「言ったんだろ?
“モモ”が“とーや”だって」





ミズキクンのその言葉に。

“ドキンッ”と心臓が跳ねた。





改めてそう聞くと。

私、モモクン相手にすごいことしてるんだよね。

数ヶ月前の私には想像すらできない出来事がいっぱいだ。





「…あ〜…言った…」

「どうだった?」

「や、特になにもナイ」

「なんだよそれ〜ッ」





“ボフン”と音がする。

どっちかがソファーに座ったみたい…。

向こうの様子はわからないけど。

耳を塞がなきゃならないような話じゃなかったみたい…。





でも。

この後ミズキクンの口から発せられた言葉が耳を通った瞬間。



“耳塞いでおけばよかった”



そう後悔した。



 

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