ミルクティー
「あ…、龍起きて。チャイム鳴ったから」

起こせって言われてるからちゃんと起こすあたし、偉いっ!

「んー……り、お…」

と、言ったかと思うと抱きつかれていた。

「きゃっ…離して!ちょ…龍!起きて!」

必死に抵抗するあたし。
でも、そのせいか余計にギュッと抱きしめられた。

「りゅ、龍…っ」

「ん…。…あ、わりぃ」

意外と普通に起きた。
って、わりぃで済ませるなっ!あたしはすっごくビックリしたのに…

「俺…抱きついてた?」

特に慌てもしないで平然と聞いてくる。

「う、うん…」

あたしの夢でも見てたの?って聞きたかったけど、ちょっと恥ずかしくて聞けないや。

「…おい、教室に戻るぞ」

ぼーっとしてたみたい。

「うん…」
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