蓮の苦悩
「部長!それって…
もし女の子だったら心配で
仕方なくなるって言う
気持ちの裏返しですか?」



「うっ………………」



「まぁまぁ いちを女の名前も
考えておかねーと奥さんに
怒られるぞ」



やっぱりそうかな



俺は周りに冷やかされながら
紙を背広の内ポケットに
押し込み
午後の予定をこなした



夕方火災現場に向かう
車の中で携帯が鳴る

〜〜〜♪♪


「もしもし…」


「田崎さん? 朝比奈です
今電話大丈夫?」


「あ……お母さん。
大丈夫です…
どうかしましたか?」


「麗奈が今入院しました
このままお産に
なりそうよ!

初産だからまだまだ先
になりそうだけど
仕事終わったら
病院に来てね」


「は はいっ!」


うわ………いよいよだ!
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