蓮の苦悩
「どうした?田崎」


「係長…嫁さん入院した
らしいです
このまま出産になりそうで」


「おおっ!」


「じゃあ今日は、早く帰れ」

「すいません
ありがとうございます」


俺はもうすぐ親父になる
喜びで頭はいっぱいだった


名前の候補は何個か
決まったが、今頃になって
姓名判断を気にしだしている

親父も俺の名前を
こうやって悩んだのかな


なんて思うと不思議な
気持ちになった


「ところで田崎、署に戻って
から真っすぐ奥さんの
実家に向かうのか?」


「そのつもりですが、流石に
日帰りできない距離なんで
お休み頂きたいんですが」
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