イケオタ

｢うんめぇ〜!!
やっぱBランはいいよな奈瑠｣

｢はぁ〜…｣

｢どうした奈瑠?
BランだぞBラン!!
もっと上手そうに食えよ｣

｢そんなの無理だって
俺は今それどころじゃないんだよ
１人暮らしの俺にとっては2600円がどれだけ大きいか…
って言うか俺の分は払うのは良いとしよう
何で翔の分まで払わないとダメなの!?｣

｢あぁ〜
だからちゃんと返すって言ってんだろ｣

｢そりゃそうだけど…
でも…｣

奈瑠が言いかけた時後ろの方から聞き覚えのある声が奈瑠の名前を叫びながら近づいてきた

｢なぁ〜るせぇ〜んぱぁ〜い
みぃ〜つけた☆｣

｢おい奈瑠
もしかして…｣

｢う、うん
今朝、話した子｣

春野は奈瑠の隣に素早く腰を掛けた

｢うわぁ〜!!
これってBランですよねぇ〜☆

いいなぁ〜いいなぁ〜!!

奈瑠先輩すごぉ〜い!!｣

キラキラ輝く瞳で春野は奈瑠を下から見つめた

｢よ、よかったら一口食べてみる？｣

奈瑠はまんまと春野の作戦に引っ掛かった

｢えぇ〜いいんですか!!
先輩だぁ〜いすき☆
ｳﾆｭ〜!!｣

変な効果音をつけながら春野は奈瑠の腕をガッシリと抱え込んだ