シーツの上のブタ。
ステンチーとダイスケの二人だけしか居ない為か、やけにシンとしている。
ダイスケはあれから一言も口を開かなかった。
「なぁ、ダイスケ君。ブタさんを探す方法をずっと考えていたんだけど、教えてほしいか?」
ステンチーは静かだった空気を断ち、ダイスケに言った。机に伏せていたダイスケは顔を上げる。
「……、何?」
「あぁ。あの機械【変生物探知機・ホントは〇〇ではない!?】を使うんだ。」
ステンチーは鞄から再び取り出した。そしてダイスケの眼前に突き付けた。
ダイスケは目を丸くし、【変生物探知機・ホントは〇〇ではない!?】を見つめた。