This is us

「何をだよ」


「笑った蓮ちゃん…」



何でこんなに驚くのか不思議で、やっぱり変な奴だと思った。



「蓮ちゃんいっつも無表情じゃん！笑ったら今より100倍イケメンだし」


「いちいちうるせぇよ」



一人でいる方が楽だった。

こいつと出逢うまでは。


人間不信になってから、近付いてくる奴全員が敵に見えてしまって。


裏があったり、女紹介してだの、姉のコネで雑誌出たいだの…。


俺を道具や手段としてしか見ていない奴らが、どんどん俺を奈落の底へと背中を押していった。


俺は何の為に存在しているのか、分からなくなって。



佐々木も、同じだと思っていた。

へらへらしながら近付いてきて、俺の周りをうろちょろして。

何が目的なんだって。


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