This is us


「あぁ、もう平気。大会はうまくいったか?」

「うん。今まで頑張ってきた成果が出せたよ」

部活の話をしている時の彼女は、ぱっと表情が明るくなる。

萎れた花が、ぱっと元気になるような。

「良かったな」

「うん」

けれど、一瞬だけ物凄く悲しい表情を見せた彼女に俺は返す言葉が浮かばなくて。

「蓮ぴょん、俺そんなに猿に見える?」

「は?当たり前だろ」

佐々木の一言で、渇いた空気が和んでいく。

「ほら、自覚しなさいよ」

「俺グサグサ傷付いてますけどー」


予鈴が鳴るまで、俺達は屋上で短い昼休みを過ごした。


さとりが見せた、悲しさに

俺は何が出来るのだろう…


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